Grim Saga とは
メルポーション
前述のグリムの器の能力の一つで、最も特異なものを“メルポーション”と呼びます。
記憶の入出力と表現した能力について、ここではもう少し掘り下げて解説していきます。
記憶の入出力、という説明だけではわからないでしょうが、一言で言うと
「メルポーションとは時空間転移を行う能力である」
になります。
もう少しわかりやすく説明すると、器は選んだ者を記憶の世界に時空間転移させることが出来ます。
この言い方だといくつかの観点から様々なケースが考えられます。
以下にその考察を記載しました。
※選者=器が選んだ者
1. 移動
Case 1-1. 時空間(四次元)
2. 対象者・対象媒体・憑依
Case 2-1. 選者は肉体ごと器の記憶の時間・空間に転移する
Case 2-2. 選者の意識のみが器の記憶の時間・空間に転移する
(選者は夢を見ているような状態)
Case 2-2-1. 選者は器の記憶の世界を見るのみ
Case 2-2-2. 選者は器の記憶の世界の誰かの意識に憑依して、歴史を改変可能
3. 器の同伴
Case 3-1. 器は選者と同時に一緒に記憶の世界に移動する
Case 3-2. 器自身は現代の現地に残り、選者だけが移動する
4. 媒介となる記憶
Case 4-1. 器自身が体験した記憶
Case 4-2. 器の歴史上で親密な人間、または過去の選者の記憶
歴史の改変が起こる場合、タイムパラドックスをどう解決するか、という問題が残ります。
これについても作品に依存させます。
「時空間転移の実行者の消失」、「アナザーワールドが生まれ、今居る世界は変わらない」などの展開が考えられます。
なぜ、このように重要な設定を決めないか。
こう問われたことがあります。
答えは、真実がわからないから、です。(今私たちが生きているこの世界における“真実”という意味
っていうのと、創作の幅を狭めたくないから、もあります。
これに関しては、シナリオ作成のハードルの高さが上がるデメリットを否定はしません。
<作品上の設定必要性:必要>
メルポーションは、グリムの器とセットで Grim Saga の最重要設定です。
シナリオの使用するグリムの器がどのようなメルポーションを起こすのか。
そしてメルポーションの引き起こす影響も含めて、この辺りがシナリオのキーになると尚良いでしょう。
あまり難しいことを考えるのが得意ではないのなら、「過去を覗き見る力」と捉えておくのは一つの妥当な手段です。