緊急と時間と憂鬱と 48話
例えば謎の二人組。
おそらく警察でしょう。
遭遇した二度のタイミングは両方とも事件当日。
捜査の合間に立ち寄っているか、事件が起きると状況をまとめるためにたまり場を利用しているのかもしれない。
シュアンが第一の事件の被害者と何らか繋がりがあったけれど、どういう繋がりかは重要ではない。
繋がりがあることそのものが重要な情報でしょう。
そう考えると警察の二人組とも繋がる。
元々知り合いだった可能性もなくはないけれど。
第一の事件に関連して知り合った方が筋が通る。
警察もシュアンも事件解決に強い思いがあるという共通項で、捜査にたまり場を利用してもらっているとか。
単純に、コーヒーでも飲んで一息つけ、って話かもしれない。
次に、そうね。
大気のことはもうちょっと真剣に考えないと。
光平犯人説が誤解であればいい。
それじゃあ、それが現実なら彼に何が出来るか。
既に犯した罪をなかったことには出来ない。
普通に考えれば自首させる。
でもおそらくそうじゃない。
それなら身を隠す必要がない。