緊急と時間と憂鬱と 40話
私としては、気付いたら翌朝でひどく疲れていたけれどそれだけのことだった。
だが、周囲からすればそうはいかない。
始めは一番乗りで登校してきたクラスメートが私を見つけた。
そして私が早く登校したのだと思ったようだが、前日と同じ服だったことや、異常な疲弊から段々騒然として、最終的に救急車を呼ばれそうになった。
結局、何も事件性がないことをどうにか説明して帰宅。
それから私は一週間ほど学校を休んだ。
帰宅したその日に見舞いに訪れた光平に、エンデル・フロシェールと導き出した解決策を伝え、その後トラブルは収束。
私はもうエンデル・フロシェールは使わない、と決めていたが結局その後も何度か対話している。
恐怖、戸惑い、高揚、…たくさんの気持ちが入り混じる。
そうそう容易く彼女と向き合う気にはなれない。