時空と人と不穏と 14話
3年生はG組まである。
つまり7クラス。
A組、B組、C組と順に被害者を出していたが、なんとなく次はD組だろうと思っていた矢先にF組で事件が起きた。
被害者は宮沢琴子。
昨年同じクラスだったので面識があった。
控え目だけど、暗いわけではなくころころと可愛く笑いながらよく喋る子だ。
そして頭脳明晰。
たまたまC組の事件から三日後、進展もなく事件は未解決のまま迷宮入りかと思われた木曜日の放課後。
コンビニで琴子と会った時のことだった。
「あ、ふうちゃん」
「ことちゃん」
「ちょっとおやつ買おうと思ったら、お財布がなくて困ってたんだ。明日返すから100円貸してもらえない?」
という出来事があり、4件目の事件が発覚したのだった。