067 Interlogue 04
「役者が、…揃い掛け。」
「でもあの子たちもじきに来るよね。」
「うん。もう来るよ。」
「今回はここまで誰も力を使ってないかな。」
「そうだね。必要なかった。」
「やっぱりここから先は…。」
「使わざるを得ない。」
「そう、だよね。」
「明らかに私たちに敵対する人間がいるのが見えてきた。」
「え、ホント?」
「真白ちゃんが詳しい情報を掴んでるみたい。」
「ええっ!?」
「…うん。真白ちゃんも、来る。」
「あの子、力を持ってないのに。」
「あなたたち、特殊能力者が生きていく上で自分を見失わないように、そしてあなたたちとは違う私の目的の遂行に力を貸してもらうために、創ったこの場所に真白ちゃんが加わることはできない。危なすぎる。」
「うん。わかってる。…でもさ、私一つ気になったんだけど、キューちゃんやオレンジのように戦うことや、身を守ることにはあまり活きない力の持ち主もいるよね。」
「そうだね。その点は、どちらかと言えば、あの子たちは自分が普通の人間とは違うことで生きづらくなることから守る意味の方が強くなってしまうかもしれない。でも、あの子たちの力も他のメンバーの力と組み合わせることで、大きな力になる可能性は秘めているよ。」
「うん、それは確かに。」
「ペア、みんなを守ってね。」
「もちろん。」