032 Interlogue 02
「いかがいたしましょうか、籠様。」
「ふふ。どうしちゃったの?ペア。」
「いやあ、なんかこの密会ってギャングとかマフィアの幹部会議みたいだなあ、って思ったらちょっと言ってみたくなっただけ。」
「ギャング…、マフィア…、ここに来て知った新しい概念ね。」
「ああ、映画で知った、って言ってたっけ。どういう人生を送ると、ギャングもマフィアも知らない温室育ちになるのかしら。」
「貴女も似たようなものでは?」
「うん。そうかもしれない。…で、真白にはまだ会わない方がいいってどういう意味?」
「うーん。私たち、…というより、私のことを避けてるの真白ちゃん。だから今会ったら逃げちゃう。」
「ホントにもう、あの子は…。」
「でもわかってるよ。ペアが心配してるのは。」
「それでもこそこそ何かをしなければいけないからここに来た。」
「うん。多分私のせい。」
「どうして?」
「うまく説明できない。」
「これだけ心配掛けてくれたんだから、タイミング見て捕まえてとっちめてやるんだから。」
「ふふ。そうだね。真白ちゃん会いたいなあ。」
「きっとすぐに会えるよ。」